ブラック・マシン・ミュージック

rekoba2004-09-19

70年代初頭に起こったディスコカルチャーに始まり、ガラージやシカゴハウスを経過してUnderground Resistanceにまで至るデトロイト・テクノの一大叙事詩。この本は、現在休刊している雑誌「eleking」の編集長 野田努さんによるクラブミュージックの重要な文献であると同時に、アメリカ社会におけるマイノリティー達の記録でもあります。特に70年代初頭にゲイ達が起こしたディスコカルチャーからガラージに至る部分では、先日観たMAESTRO(id:rekoba:20040822)とも被る部分多かったので、たいへん勉強になりました。なぜ、ガラージがあそこまで享楽的だったのか?そして、シカゴを通過したディスコミュージックは、なぜデトロイトにおいてあんなにもSF的になったのか?非常に興味深い内容が満載です。クラブミュージック・ラヴァー必読の一冊。