マンチーニがインテルにやってくる可能性。

nonyさんのところでも書いたんですが(id:nony:20040608)、
インテルの来期の監督はまずマンチーニで間違いないと思うんですよね。


それには何点か理由があります。

スタンコビッチ・ファバッリ・ヴェロンのラツィオ組を獲得し、
 さらにはフィオーレ・セーザルも獲得予定だという事実。
マンチーニは、ミランに移籍してしまったスタムを
 実はインテルに移籍させたくて彼を説得していたということ。
インテルは公式コメントでザックを支持していると言っているが、
 ウラではカペッロと交渉していたということ。
ラツィオはすでにマンチーニ離脱に向け、
 新たな監督との交渉を開始しているということ。

まぁ、どれもこれもウワサなんで、わかんないんですけどね。


ただ、マンチーニはザックにはないカリスマ性というかタレント性があるから、
流行モノが大好きなモラッティは絶対に獲得したいはずなんですよ。
それに、(モラッティは)マンチーニが監督なら大好きなビエリを放出しなくても良いし
マンチーニは、自分が監督ならビエリとアドリアーノを共存させられると明言してる)。
たぶん、インテルはマーケとかその辺のことを考えると、
いまビエリを放出したくないんですよ。
でも、ザックとビエリの確執は修復不可能。
来期もザックが監督なのであれば、放出せざるを得ない。
だとすると「邪魔なのはザック」と言うことになりますよね
(邪魔というのは言い過ぎかもしれないけど)。
でも、ぼくは今が売り時だとは思いますけどね。


でもまぁ、現状でビエリが世界最高のFWの1人であることは間違いなく、
未来の世界最高FWの1人であるアドリアーノとの2トップが実現できれば、
わざわざ新たに選手を獲得してこなくても、世界最高の2トップを作れるわけで。
そこら辺は難しいところですよね。
要はザックを取るか、ビエリを取るかって話だと思います。


ザックは良い監督なんだけど、彼の信奉する3-4-3(3-4-1-2)って、
現在主流である4-4-1-1と強烈に相性が悪いんですよね。
ミランで優勝したときも実は4バックに戻してから、
急に調子が良くなってきたんですから。
もちろん、こんなのは机上のお話だし、
実際はそうでもないのかもしれないけど、
今シーズン、ザックが就任して3バックになった途端、
左右のスペースを突かれることが増えた気がするんですよね。


クーペルの時も左サイドをよく突かれていたけど、
それはたぶん彼のチームが穴のない完璧なチームだったので、
能力的に一番劣っていた左サイドバック(グレシュコ)を
集中的に攻め崩していくしか攻め手がなかったんだと思います。
でも、ザックの場合は根本的にもっと構造的な問題なんですよ。


あくまで理論上の話かもしれないけど、
ここまで発展した現代サッカーにおいては
戦術論というのも重要だと思うんですよね。


個人的にはザックの長期政権が良いとは思うけど、
インテルフロントの動き(選手獲得など)を見てると、
まず間違いなくマンチーニが来期の監督だろうな、という気がします。
特にファバッリやヴェロンの獲得などは、
マンチーニの要請で動いてるようにしか思えない。
これでフィオーレまでやってくれば、まず間違いないでしょう。


まぁ正直な話、ザックだろうがマンチーニだろうが、
インテルを強くしてくれるのであれば、
監督なんぞ誰でも良いんですけどね(笑)。


マンチーニさんのサッカー論が聞けるインタビュー。
なかなか面白いですよ。
http://tifosissimo.8m.com/columns/interviews/skp_Mancio.html