■
みなさま、あけましておめでとうございます。
素敵な年末年始は過ごせましたか?
ぼくは、というと、友達と酒飲んだり、映画を観に行ったりと、
相も変わらずダラダラダラダラしておりました。
しかし、今年の正月休みはやたらと短かったせいか
なんだか全然休んだ気がしません。
現にいまデスクに座って仕事をサボりながらこれを書いてるわけですが、
今日が2003年なんだか2004年なんだか…
年明け感がメッキリ希薄だったりします。
さて、新年一発目のネタは、「蟲師」というマンガ。
先日、invitationという雑誌を読んでいたら、
“諸星大二郎*1の妖怪ハンターシリーズ*2みたいなマンガ”と紹介されていて、
とりあえず現在買える1〜4巻をまとめ買いしました。
でも、アレですね。
こう言うとき、あぁ大人って良いなぁ、って思います。
だって、気になるマンガをとりあえず全巻買いなんて、
ガキにはできないスキルでしょ。
CDとかも完全に雑誌感覚で買ってるし…
う〜ん、オトナってステキ!
さて、話が逸れましたが、「蟲師」。
これ、かなり面白いです。
諸星大二郎は民俗学/SFというのが基本スタンスなんだけど、
こちらはプラス昔話的な要素がもっと入ってくる感じ。
まだ新人みたいなんで、荒削りな感じはするけど、
なんというか“マンガ心”を感じます。
最近、全然マンガを読まなくなってしまったのも、
この“マンガ心”が感じられない作品が多いからなんですよねぇ。
では、その“マンガ心”ってのは何だ!って話ですよね。
これはぼくの極めて主観的な考えなんで、
異論・反論等々は当然あるとは思いますが、
まぁ、聞いてください。
“マンガ心”っていうのは、簡単に言えば、
マンガに対する愛情とか熱い想いとか、そういうモノです。
最近のマンガって、作家性がやたらと強い割には、
当のマンガに対する愛情が全然感じられない作品が多いんですよ。
単純にぼくが以前ほどいろんなマンガを読んでないというのもあるし、
ぼくが好んで読んでいるマンガがたまたまそうだったというだけかもしれないけど、
それでも個々の作品から以前ほどマンガという必然性をあまり感じないのです。
つまり、中途半端に文学的なんですよね。
それを意識しすぎて、文学性どころかマンガ自体の質が低下してるような、そんな気がします。
でも、思うにマンガはマンガで、それ以上でも以下でもないんじゃないですかねぇ。
文学でもつまらないモノはつまらないし、マンガでも面白いモノはたくさんあります。
文学が上でマンガが下、という前時代的な考え方、
いい加減なくなって欲しいモノですね。
では、みなさま、本年もよろしくお願いいたします。