鋼の錬金術師アニメ版
プラネテスの時も書いたと思うけど、マンガ原作ある場合、それのアニメ版は大概駄作である場合が多い。でも、プラネテスみたいに原作とは違うアプローチをとって、素晴らしい作品にリミックスされる場合がたまにある。この「鋼の錬金術師」の原作は、去年一年間で最も売れたマンガらしい。でも、まぁ、あの面白さだったら、それも当然のことだと思う。それのアニメ化ってのは、市場的に考えれば当然の流れではあるけど、制作する側としてみれば、常に傑作である原作版と比較されるわけだから、結構難しいはずだしプレッシャーも大きかったと思う。この作品は当然原作の流れをくんでいるのだけれど、キャラクターたちの設定が微妙に異なっており、そうなると当然ストーリーも変わってくる。見ている当初は、その設定違いに違和感を感じるんだけど、そんなことは関係なしに、このアニメ版は相当ヤバい。焔の錬金術師マスタング大佐やヒューズ中佐のキレ者っぷりがアップしてたり、マンガ版でもストーリーの根底にあるイシュバールの内乱のこともこちらではかなり描かれています（まぁ、原作でもそのうち出てくるんだろうけど…）。ラストに向かって行く疾走感はアニメならでは。興味ない人も一度見てみても損はないと思う。
