セリエA第7節:ミラン at サン・シーロ 0-0

因縁のミラノダービーは、大方の予想通り引き分け。スッキリしません。インテリスタにしてみれば積年の恨み募るミランだけには、是非と勝って欲しかった。しかし、内容はものすごくハイレベルな好ゲームでした。インテルは得意のパスサッカーで崩しにかかり、ミランは円熟の組織力で攻めかかる。全体的にはミランが押し気味の内容だったと思います。やはり、カカーの存在が大きい。インテルはこの試合、合計で4枚のイエローカードをもらいましたが、それはすべてカカーに対するもの。とくにマンマークをつけずゾーンで見ていたのですが、なかなか止められなかった。しかし、インテルのディフェンス陣も非常に集中して、最後の場面はしっかり守っていました。とくにGKフォンタナの活躍は、ミランの決定機を何度も阻止しました。一方、インテルもヴェロンとエムレを中心に非常に面白いサッカーを展開するのですが、最後の場面までいくことができない。アドリアーノは、ネスタマルディーニを相手に力を発揮できず、スタンコビッチカフーの攻め上がりを気にしてか今ひとつ攻撃に絡めない。前半に細かいパス交換から、ビエリに決定的なシーンが2回ほど生まれましたが、決めることはできませんでした。しかし、調子は徐々に上がってきているようです。拮抗した試合が続き、両監督は選手交代で打開策を見いだそうとしますが、ここまでテンションの高い試合になると、交代で入った選手も試合の流れにのることができず、引き分けという結果になりました。結果には満足できませんが、内容は非常に充実した試合だったと思います。