イノセンス
いやー、昨日遂に観に行ってきましたよ。
雑誌インビテーションで公開決定を知ったときから、
指折り数えて約半年。早かったような短かったような。
とにかく、感無量です。
で、感想からいうと、最高でした。
前作「攻殻機動隊-ghost in the shell-」から約9年。
途中「G.M.R」のウワサなどもありましたが、
ホント、待ち続けただけのことはありました。
いや、もう泣きましたよ。
バトー、最高です。
男の悲哀、出すぎ。
クライマックスのシーンなんて、
涙なくしては観れませんよ。
でも、劇場の他の人は、どーなんだろう。
ぼくはひとり大泣きしてましたけど、
周りはけっこうビミョーな反応でしたよ、正直。
というのも、今作は「攻殻機動隊-ghost in the shell-」の続編として作られてるわけで、
例えば、“ゴースト”とか“電脳”とか“ゴーストハッキング”とか、
そういう用語とか世界観とかが基本的に全部頭に入っていることが前提なんですよ。
そうじゃないと、たぶん何がなんだか、全然わからないと思う。
おまけに、重要なシーンで前作から引き続きの演出とかもあるから。
だから、映像のすごさみたいなのでは、圧倒されるかもしれないけど、
初めてあの世界感に触れた人は、セリフが妙に難しかったりするから、
脚本まで理解できないんじゃないかなぁ…
ストーリーや展開は、いつになくわかりやすかったりするんだけど。
押井守の作品って、映像の先鋭性みたいなものばかりがクローズアップされて、
脚本の切り口の面白さとか、そういうのがあまり語られないんだよなぁ。
もちろん、映像も素晴らしいんだけど、
やっぱり彼の魅力は脚本だと思うんですよね。
残念ながら、今作の主題「人間のありかたについて」は、
実はぼくもまだ理解しきれない部分があって、何とも言えないんだけど。
これからご覧になる方は、
ある程度予習してから観た方が、
イノセンスの世界をより深く堪能できると思います。