Triphopについて大いに語る。２
ぼくはマソウさんのところで、
という言い方をしましたが、厳密にいうとこれは違います。
音楽的にはほぼ同じなので、間違いではないんです。
でも、微妙に違う。
これはぼくの個人的な意見なんですが、
アブストラクトヒップホップは、あくまでヒップホップがベースなんです。
だから、DJ Shadowはアブストラクトヒップホップであっても
Trip hopではないんですよね。
逆にTrip Hopの場合は、ベースがダブやレゲエなんです。
後に、レゲエの派生音楽であるJungleやDrum`n Bassの
クリエイターに転向した人が非常に多かったしね。
そこでBristolという土地が出てくるわけです。
この港町は奴隷貿易の中継地点として利用されていた関係もあり、
ルーツにジャマイカやアフリカの血を持つ者が多く暮らしています。
そのような状況が背景となり、
Bristolはレゲエをベースにして、Hip hopやJazzなど
数々の音楽が並列で共存する奇妙な音楽シーンを形成しました。
そして、Punkの終焉後シーン自体が混沌としていた80年代にBristolは、
Trip hopの萌芽ともいうべきあるひとつのグループを生み出します。
【つづく】
