イタリアダービー


3-1。
イタリアダービー*1。ユーベ相手に完勝です。
しかも、デッレアルピ*2で!
ネドベドトレゼゲディバイオテュラムも、
何もできなかった。いや、させなかった。


今回の勝利の一番の功労者はフリオクルス*3
フリーキックからの先制弾も見事だったけど、
なによりもよかったのは、あの姿勢。
前線から積極的にプレスをかけてユーベの攻撃を遅らせ、
あのテュラムにもほとんど攻撃面で仕事をさせなかった。
おまけに2得点!
マルティンスとクルスとアンディ。
たぶん、今のインテルで最も機能する3トップだね。
前線からのプレスも積極的にかけ、
チャンスメイクもでき、決定力もある。


もういまさらサネッティのすごさを語る必要はないと思うけど、
中盤も充実してた。
まだ若干の好不調の波はあるけど、
今日のアルメイダとザネッティのコンビは完璧。
特にアルメイダはラツィオ時代の
全盛期の彼を彷彿させるほどすごい出来だった。
この調子を維持して、もう引退するなんて言わないで欲しい。


さらにディフェンスライン。
今日はマテラッツィカンナヴァーロの代わりに
アダーニとガマーラが入ったんだけど、
ラインコントロールは完璧だった。
スピードのあるディバイオに裏のスペースを一回もつかせなかったし。
とくにアダーニはこれから3バックのセンターに定着するかもしれない。
マテラッツィよりも確実に安定してた。
前回のアーセナル*4でアンリにやられた部分を早速修正してくるあたりは、
さずがザッケロー二*5と言ったところ。


で、今日の試合を観て一番思ったことは、
ビエリ*6チームがいない方がチームがまとまるということ。
ビエリはその力が強大すぎて、
チームメイトが無意識のうちに彼にボールを集めてしまう。
そうすると、ワンパターンな流れになって、
ビエリにもいい形でボールがこなくなる。
そうすると、ビエリは不満な顔をしてチームの雰囲気が悪くなる。
最近は点とっても、喜ばないし。


常にチームプレイを第一に考えるクルスは、
攻守の切換も早いし、地味だけど決定力もある。
ウェンブリー*7での先制ゴールを観ても、それは明らか。
クレスポ*8放出後に獲得したときは、なんでこんな地味な選手を…
って思ったけど、実力は折り紙付きでした。
っていうか、もうこの時点でクレスポよりチームに貢献してるよ。
マルティンスとのコンビーネションにさらに磨きがかかって、
そこにアンディが絡んでくる形が定着してくれば、
かなり強力な攻撃陣が出来上がるよ。


いや、でも今日の勝利は本当に嬉しい。
だって、ぼくがインテルファンになってから、
初めてイタリアンダービーに勝ったんだから。


本当に夢のようです。
だから言ったでしょ、インテルスクデットを狙えるチームだと。

*1:イタリアで人気を二分するユーベとインテルの対戦をこう呼ぶ。近年はユーベのほうが圧倒的に勝利している

*2:トリノにあるユベントスのホームスタジアム

*3:今期ボローニャより加入。アルゼンチン代表FW。

*4:前回の日記参照。インテルはホームで1-5の大敗を喫した

*5:インテルの現監督。自他ともに認める熱烈なインテリスタミラン在任中にスクデットを獲得

*6:イタリア代表FW。世界最高のストライカーと言われているが、クーペル前監督が解任されて以来、チームへの不満を募らせゴール後のパフォーマンスを一切していない。そのため、サポーターとの関係が悪化しており、現在はホームスタジアムのファンからもブーイングされているような有様…

*7:アーセナルのホームスタジアム。クルスの先制ゴールから歴史的勝利を得た

*8:アルゼンチン代表FW。現チェルシー所属